サイエンス☆レボリューション

□解明
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「ねぇ〜、和樹くん。
あたしが学校案内してあげようか?」


放課後になって、
なんて事を聞く小杉(?) さん、だっけ?

あの、和樹の隣の席に座っているブス子。

とにかく今は放課後。


「別に構いません。
先生から貰った手紙に
地図も載っていましたし、
学校の事は、
大体全て把握しているつもりです。」


ブス子と目も合わさずにそう言うと、
窓の外の景色をゆっくりと眺める和樹。

そのクールさに
「キャーかっこいい」
とか
「和樹くん、あのね」
とかブリッ子したりとか、
「彼女いますかー?」
とか言う女子に、
「おーい和樹」
とか
「彼氏いますか?」
と頭が可笑しいんじゃないかと思うような
変な質問をしたりとか、
「明日の休み時間に一緒にバスケしねェ?」
とか言う男子。
そいつ等への対応が面倒臭くなったのか、


「僕、トイレ行きますから、
ちょっと退いて頂けますか」

と言って、
その場から逃れようとする和樹。


「おーい、トイレに行くなら気をつけろよ。

この階の3番目のトイレ、
花次郎さんが出るから。」


なんてふざけて、笑いながら言う男子。


「その話、詳しく聞かせて貰えますか。」


と、なにやらノリノリの和樹。

少しニヤけている。



「和樹くんって、こういうの興味あるのー?」


「私が知ってる七不思議教えてあげようか?」


「やっぱり、幽霊っているよね。」


なんて次々に言ってくる女子。


「はい、
こういう話にはとても興味があります。

できれば、
この学校の七不思議を全て教えてほしいと思って・・・」


「思っています。ぼくが、
幽霊がいないということを
証明しますから。」
こう続けようとした和樹。
だが、
「君も幽霊に興味があるのかい!
奇遇だね。
わたしも幽霊について
調べているところだよ。
わたしはオカルト研究部の部長、
知花景士だよ。」
という声にかき消された。
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