一万企画

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「・・・つまんない」


ぽつりと呟かれた言葉は先生の声によって掻き消された。


正直言って私は数学が得意ではない。むしろ苦手な部類だ。図形とかならまだしも計算問題になってくるとさっぱり。よく分かんないよね数学とか。
そもそもなんで数字というものが生み出されたんだ。生み出したやつ出てこい。私に分かるように丁寧に且つ簡潔に理由を言え。もし私が理解できなければ数字というものをこの世からなくせ。
などと文句を言ったところで数字というものを編み出した人はすでに死んでるわけで、しかもたかが一般人の私が文句を言ったところでこの世から数字を消し去ることなんてできやしないのだけれども。


「(それにしても暇だな)」


先生にバレないよう机の下で携帯を開き、メール作成画面を開く。
最初は勇気に送ろうと思ったけど彼は確かサッカーの練習中のはず。それにしても中学校で合宿なんて、凄いな・・・。

そんなことは置いといて、だ。さて、誰にメールを送ろうか。先ほども言ったように勇気は合宿中だしそれを考えるとふぶきゅんやリュウジもダメだし、ああ私ってこんなに友達少なかったのか。唯一の女友達は皆サッカー部のマネージャー。なにこれ私泣いていい?
ちくしょうなんでサッカー部ってあんなにイケメンが多いんだ。おかげで私は女友達を作れない。むしろ女の子は皆敵。私の平穏な学校生活を返せ。


しょうがないから携帯を閉じようとしたときだった。携帯が震えて、メールが来たことを知らせる。先生がバイブ音に気づいてないか確認し、再び携帯を開くとメール受信の文字。あて先を見てみればリュウジではないか。


今休憩中だから話し相手になってよ
どうせ暇してるだろ?


流石私の幼馴染。よく分かってるじゃないか。というか、今休憩中なのか。それなら勇気にメールを・・・って彼は真面目だから携帯なんて弄らないか。


「(休憩中に、携帯、弄ってんじゃ、ないわよ・・・っと)」


悪態をついてしまうのはいつものこと。でもそれが本心ではないことをリュウジは分かってくれてるから楽だ。変な誤解とか生まないし喧嘩とかにもならないし。
案外、一緒にいて一番楽しいのはリュウジかもしれない。勇気といると緊張しちゃうからね。


「(小さい頃とかよくリュウジと将来結婚するとか誓い合ってたな、)」


なんて、思い出に浸りながら私は小さく微笑むのだった。





友達以上恋人未満な関係





***
はい、今回は幼馴染のリュウジ君でしたー!
よくよく考えるとね、リュウジと幼馴染=主人公お日さま園育ちってことになるよね。
やっちまったよバーロー!まぁ主人公は転校生ってことで☆←
あとなんで主人公が学校にいるかというと、補習してるのさ!うん!
・・・なんかいろいろと可笑しなことあるけど気にしないでいこうじゃないか!!
では、また次回に!!((逃







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