アリスゲーム

□名前をかけた戦い
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アリスの目の前には古びたとても大きな建物がそびえ建っていた。
例えるならコロシアムのような。

「此処で戦うんだよ。」

無意識に震えていたアリスの手をチェシャは強く強く握る。
アリスは頭を払う。

「誰かと思えばチェシャじゃなーい。」

コツリとヒールの音がして入口を見ると、そこに居たのは女王ではない赤い服をきた女性だった。

「…エース。」

エースと呼ばれた女性はアリスを見て高らかに笑った。

「本当にアリス生きていたのーね。アハハハあの女も爪が甘ーいのよ。」

「君に用は無いんだけど。女王は居る?」

エースは笑いを止め面白くないとでも言うような顔で頭を振る。

「あーの女なら城の自室に居るわよ。なぁにぃ戦いに来たーの?」

チェシャとアリスが頷くとエースは目を輝かせた。

「なら私と戦わない?」

「え?」

「私も結構名前奪ったーのよ?どうやらーない?」

挑発的な言い方にアリスははチェシャを見る。
チェシャは頷きエースに「分かった」と告げる。

「ふふふ。良いわ行きーましょう。」

アリスはチェシャの手を握る。
チェシャは大丈夫だと言うように握り返す。



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