蒼紅の月・夢現


□第一幕 ―異様な珍客―
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   誰が泣く?君が泣く
 誰が絶望する?君が絶望する





  君が絶望し、慟哭上げて
    悲しみに彩られて
  “ヤツ”が嘲笑う(わらう





    ボクはただただ
  眺める事しか出来ないの
何故ならば、此処は夢の中だから





  夢だけれど夢じゃないから
    夢なのに現だから





   そして君はまた―――





  泣かないで?ナカナイデ
 諦めないで?アキラメナイデ





   誰が嘆く?君が歎く
  誰が願う?君は願うの?





   もしキミが願うならば
 全力でキミの願いを叶えよう





    だから願ってて?
    だから祈ってて?





  神頼みだと笑わないで、
心の中で強くツヨク願って下さい
    信じて下さい









その【夢みたいな現つの願い】を
   叶えられると―――















―――そしたらボクはホラ………












   血の臭いしかしない
  嘆くだけの“その世界”で












 夢も現も時間も空間も超えて
叶える為に、君の前に現れるから












    願うつもりなら

   (願いたいのなら)

    叶えるつもりなら

   (叶えたいのなら)


 “僕”を召喚んでね―――?
     (よ)






 
 
 
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