少女XX
□少女XX
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「親に...、」
ポツリと音無が呟いた。
「親...?」
エミリーは首を傾げた。
私には親がいない。
親がいたという記憶すら存在しなかった。
親に裏切られるとはどんな気持ちなんだろうか?
エミリーが鬼道を見れば鬼道がちょっと悲しそうに見えた。
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黒い霧と共にイプシロンが現れた。
学校方針により試合をしない漫遊寺中は戦意が無いことを伝え、お引き取り願うが、イプシロンはそんなことお構いなしに自分達が本気だと言う代わりに校舎の一部を破壊した。
仕方なく漫遊寺中はイプシロンと戦ったがデザームの宣言通りに6分で決着がついた。
漫遊寺中の負けだった。
デザームはエミリーに近寄り腕を掴んだ。
「迎えに来た、エミリー。エイリア学園に戻るぞ」
「知らない人にはついていっちゃいけないんだよ!こういうの誘拐って言うんだからね!」
エミリーは身を退こうとするが腕をを捕まれているため一定の距離しか離れられなかった。
エミリーは以前テレビで覚えた言葉を使う事にした。
このパターンでバーンだって退いたのだから彼にも通用するはずだ。
「手を放せ。かっくらすぞ!!」
あまりにも似つかわしくない言葉にデザームも驚いた。
「誰だ、エミリーに変な言葉を教えた奴は」
だがデザームの反応は薄かった。
おかしい、どうして通用しない?
エミリーを本気で連れて行こうとするイプシロンに円堂が止めに入った。
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