思い出した、人類は皆平等だった

□思い出した、人類は皆平等だった
5ページ/6ページ





「ファイアトルネードDD!!」

これは二人のシュートじゃない。

雷門の皆の想いが込められたシュートだ。

それを賢王キングバーンに止める事は出来ない。

「同時にファイアトルネードを打ち、エネルギーを増幅させるシュート」

「二人が完璧に動きをシンクロさせなければ成功しない…。超難度の技だ」

「入学式のころからは想像できないな!」

そりゃそうだ、何しろあの二人は対峙していた敵同士だったのだ。

それが今ではいい相棒って訳だ。

浜野君と速水君が青山君と一乃君と交代した。

倒れこむ様にベンチに入ってきた二人をみどりさんと葵ちゃんが支える。

狩屋君のハンターズネットと青山君と一乃君のブリタニアクロスで化身を打ち負かし、そのまま錦君へとパスが回る。

「伝来宝刀!」

再びキングバーンのキングファイアに打ち勝った。

同点に追いついた。

松風君から剣城君へとパスが回る。

「デスドロップ!」

これでシュートなるかと思えばそこに松風君が駆け込む。

「真マッハウィンド!」

まさかここでシュートチェインしてくるとは…。

追い風だ、雷門に追い風が吹いた。

そして再びシュートが決まった。

ついに雷門が逆転した。

ここで試合終了のホイッスルが鳴った。

皆喜んでいた。

優勝を、喜びを感じていた。

松風君は優勝トロフィーを高々と上げた。

トロフィーには先程まで松風君が腕に付けていたキャプテンマーク。

「よかったね、天馬!」

「うん、サッカーもきっと喜んでる!」

「またそれか」

松風君と倉間君のサッカー友達談議が始まった。

「だって、絶対喜んでますよ!」

「はいはい、分かった分かった」

「喜んでます!」

松風君は口をとがらせて拗ねる。





.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ