散らせ散らせ、悪の華
□散らせ散らせ、悪の華
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拝啓、親愛なるあの世にいるお父さん、お母さん。
私は1歳になりました。
ていうか、ぶっちゃけもう疲れました。
お母さんは明るく元気に風邪を引かないようにと言いましたが、私最近心が病んで来ました。
死にたいです。
生きてる意味があるのでしょうか?
今すぐ舌を噛み切って死にたいです。
...舌は痛そうですし、まだ歯が生えていないので出来ませんが。
ま、私が死ねば里の人達にとってのストレス発散口がなくなるのでざまぁなんて上から目線で嘲笑っちゃったりして。
ああ、そこは敢えて沖縄弁でシタイヒャーとか言ってやりましょうか?
意味は結局同じだけどね。
でも都合よく私が死ぬのは勿体無いですし、何より折角物語に出てくる王子様の象徴金髪蒼眼なので女の子を口説いたりしたい。
暴力的でない女の子に限るが。
それに嫌な奴の思い通りと言うのが非常に不愉快極まりないので死んだりしたくないのですが。
それに両親を死に追いやったあの男に復讐するまで死んでやるもんか。
それを含めて私には死ねない理由がもう一つだけあった。
なんだか忘れたが。
あ、睡魔が...。
寝ることは赤ん坊の仕事だ。
睡魔に身を預けて眠りについた。
新しい日常
(なんて大人気ない大人なんだ...。)
(受け流せるほど大人じゃないのだ。)
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