散らせ散らせ、悪の華

□散らせ散らせ、悪の華
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攻撃・防御・治癒・強化・状態変化、様々だ。


「では契約を。」


『契約?』


「罪に接吻を。あんさんは罪を守り通す事を誓えるかえ?罪の忠実なる駒となり奴隷となる。契約の証が互いの身に焼き付けた瞬間、契約は成立する。」


杭弥はキスの単語を聞くと頬に朱を滲ませた。


『せ、接吻!?接吻ってあれだよな、今で言うキスだよな...キっキスぅー!?』


せめてもの救いはナルトがまだ純真無垢でキスと言う単語を知らない事だった。


「黙らっしゃい小娘!誰が唇と言った?」


『なんだ、唇じゃないのか...。』


杭弥の口から多めに空気が漏れた。


「唇がよかったかえ?」


『そうじゃない。』


何を言い出すんだこのカオスな女神は。


安堵の溜め息だとは思わないのだろうか?


だいたい20も年の離れた子供にキスなんて...、


犯罪じゃないだろうか?


どう考えようがティアマトの思考など人間の杭弥には理解出来ないものだ。


そんな事も杭弥にとってはどうでもいいことだ。


「さぁ、どうする?ナルトを未来永劫守ると。絶対に死なせないと。そして叶えられる限り願いを聞くと誓えるかえ?」


『...今更戻れないでしょ?』


それは杭弥の肯定の言葉だった。


「我はORDERLESS。知識も認識も理もルールもない。混沌にして秩序なき存在。生贄は罪。僕は罰。我が悪しき華の十字架を身に纏い、これより法則の存在を無視し、君臨する。我混沌の女神、ティアマトの名において契約を成立となし、其の証をここに刻む。」


すらすらと言葉を並べ立てるティアマト。


なんだか厨二病っぽい。


「さぁ、誓いのキスを。」


まるで結婚式の親父のように口付けを促すティアマト。





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