散らせ散らせ、悪の華
□散らせ散らせ、悪の華
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心優しい彼なら自分の所為で私が傷付いてると泣くかもしれない。
だが私に至っては問題ない。
痛みなんてないし、一応不老不死だ。
問題なのはナルト自身の体を傷付けていると言う事実だ。
その辺は九尾と私の言霊でなんとかしているが、バレてしまうのも近いだろう。
「じっちゃん!!」
その空色の瞳はキラキラと輝いていて。
穢れを知らないその瞳が酷く純粋で美しいと思い、憧憬の念を抱いてしまった。
「ナルトや、本当に一人暮らしするのか?」
三代目は不安そうに見つめ返す。
「あーあ、じっちゃんはいっつもそうやっておれをこどもあつかいするー!おれってばひとりでへいきだってばよ!!」
拗ねたような年齢相応の仕草に三代目は嬉しそうに笑みを浮かべるも、寂しいような顔をした。
しかしナルトはなんと言っても頑なに一人暮らしをすると言って聞かなかった。
暫くすれば寂しいと言ってくれると思い、三代目は様子見と言うことで一人暮らしを許可した。
ナル君、食事はどうするつもりなんだ、洗濯とか掃除どうすんの?
私料理あんまりした事ないんだけど?
と言うか私、朝は食べると吐くから食べないし、昼は大学の女子に作って貰ってるし、夜はバイト先で食べさして貰ってて、休日は殆ど寝てるかゲームやってるかバイトで食事なんてここ数年作っていないんですが。
まさか私にやらせる気ですか?
役割分担と一人暮らし
(まぁ、本とか見ればいっか!)
(言霊を使うなんて選択肢は無かった。)
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