思い出した、人類は皆平等だった

□思い出した、人類は皆平等だった
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意外と小心者じゃんか、可愛いなおい。

でも逆に目つけられちゃってるよ!

いや、でも小心者ならどうしてあんなにサッカーが強いんだ。

あれか、なんか意外に才能とかあって、周りからの勘違いとかに振り回されながら生きてきちゃった感じでおしゃれ番長になっちゃったのか、プマイ。

「結局お友達になってくれるんですかくれないんですか。あ、この後お昼をご一緒したいです」

さり気無くお弁当もしっかり持ってきている。

「…好きにしろ」

好きにしろって私に興味ないですか、そうですか。

でもそれってつまり私はガードの必要が無いバクテリアと同等の扱いですか、そうですか。

別にいいけどね!

寂しくなんかないけどね!

「それはお友達になってやるという意味で受け取っていいの?」

剣城君は無言でパンを食べ始めた。

無言は肯定と取るという事にしておこう。

私個人の沈黙は黙秘ですがね。

あ、そう言えば、お友達と言うのはメアドやら携帯番号やらを交換する。

まぁ、私は基本的に交換するのはメアドだけですがね。

痛電とか凄いから番号だけはやめてるんだよね。

そのお陰で嫌がらせメールとかチェンメとかが凄いんですがね。

携帯を手に取り、ディスプレイを見ればメール着信が26件。

ワォ、私人気者!

内容を見れば思った通りの内容だ。

この際私、メアド変えてしまおう、そうしよう。

だってどうせパシリだし。

なんてアドレスにしようか…。

泉はパット浮かんだアドレスを入力し、変更を完了した。

リセットされた様な気がして、重荷から解放された様な気がして、嬉しかった。

「剣城君、携帯貸してもらえる?」

「何に使うんだよ」

「番号とアドレス交換したいから」

そう言うと剣城君は携帯を渡してくれた。

赤い携帯。

インナーも赤だし…。

赤、好きなのかな?

おお、意外に素直だ。

…デレた、剣城君がデレた!!

左手に自分の携帯、右手に剣城君の携帯。

番号は剣城君の携帯で自分の携帯に電話をかけ、かけた番号を新規で登録し、そのまま先程変えたばかりのメアドを剣城君の携帯に打ち込み、登録完了。

そこから新たに電話帳を開き、自分の名前を探し、メール新規作成から送信。

剣城君の携帯の登録者数がかなり少なくて驚いた。

気になった番号があったのでプライバシーの問題も考えたが、控えさせてもらった。

いや、正確には暗記させてもらった。

なんかストーカーチックだ、私。

「ありがとう」

私は短くお礼をいい、携帯を返した。

携帯を開き、先程暗記したばかりの番号を電話帳に気付かれないような名前で登録し、剣城君の番号やアドレスも登録した。

黒木ではなく青木という表記にしたが読み仮名の方ではちゃんとくろきで登録した。




挨拶で愉しいお友達がぽぽぽぽ〜ん!


(挨拶する度友達増えるねってCMで言ってたけど、)

(本当に友達増えた!!)



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