思い出した、人類は皆平等だった

□思い出した、人類は皆平等だった
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まぁ、今年は拓人君と蘭丸君と同じクラスですけどね!

ちなみに消えろを死ねと変換するなら君たちを殺人者として私の命を代価に刑務所に送ってやるぜ。

自殺偽装して殺人に見せるくらい楽だよ?

その身に一生消えない罪を背負うがいいさ!!

はーはっはっはーっ!!

そして化けて出てやる!!

或いは今すぐにでも死ねばいいのにかリア充死ねを熱唱してやる!!

とか心の中で思っても口には出せない。

沈黙を通す私に気を良くした?調子に乗った?彼女たちは次々に私に罵声を浴びせる。

しかし彼女たちの口から出る言葉はネットの世界においての誹謗中傷に耐え抜いた(自慢にならない)私にはチョコレートケーキのように甘いぜ、どやっ!

しかし最近のいじめというのは怖い。

目に見える証拠がないからだ。

昔みたいに暴行があるワケじゃないから怖いんだよ。

いや、暴行が決してない訳じゃないよ?

ボールとかぶつけられたりするし。

とにかく被害者の証拠がないものばかりだ。

あなおそろしや。

それにしても私なんかに構ってて楽しいのだろうか?

部活はいいのかな?

普通もうとっくに始まっている筈なんだけど…。

帰宅部なのかな?

まぁ私が知ったこっちゃないけどね。

ああ、でも部活に遅れた理由に私の名前出されたくないな。

ぼーっっとしていたら肩を押され、体がふらつく。

彼女達が笑っていた。

確か後ろは階段のハズ。

あ、倒れる…そう気付いた時にはもう遅い。

階段から落ちてしまった。

勢いのままに為す術もなく、私は落ちた。

私の人生は転落してばかりだ。

彼女達は慌てて去っていく。

私が落ちるとかあまり思っていなかったらしい。

結局は、臆病者だ。

彼女達も、私も。






臆病者


(弱いね、弱いのは嫌いだ。)

(弱い私も、嫌いだ。)



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