思い出した、人類は皆平等だった

□思い出した、人類は皆平等だった
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私には剣城君を傷付けることしか出来ない…。

ああ、でも少なくとも興味ないから嫌いに昇格できたからいっか(昇格したというより降格したって感じの響きだが)。

嫌いっていうのはつまり、私の事を考える事が出来たってことだ。

ああ、私、彼に存在を認識されている!

なんて素敵!…とか言って自分で言うのもアレだか、私ってヤンデレ?

今流行りのヤンデレですか。

洋服の流行に乗れた事はないですがね。

いや、でも待てよ、ヤンデレは殺したいほど愛しいだからちょっと違うな。

これはアレか…ドMか。

サドデレの反対的な…マゾツン?

あれ、いじめてくれないと怒っちゃうぞとか?

やだ、ただの構ってちゃんじゃん。

話少し飛ぶけど傷とかってトキメクよね!え?ときめかない?

私は好きなキャラが傷付くとときめきますけどね。

そこでだが、失望したってことは剣城君は私によって傷付けられたと言っていいんだが…。

うん、おかしい、全然ときめかないぞ。

ときめきよりなんか…辛いね、うん。

やっぱ二次元みたいには割り切れないってことなのかな?

普段から現実と妄想をカオスさせている私が別物判断しているってどういう事だ。

あまりにも珍しいから自分でも驚きだ。

「つ、剣城君!説明させて!」

姿を見かけ、声をかければ無視される。

無視ぐらい慣れてる。

この程度の無視で私の心を折るなどチョコラテの様に甘い!!

ふふふ、遂に私の本気を見せる時が来た…。

私は放置プレイか焦らしプレイと受けとっておけば全く問題ない!!

「怒らせたならゴメン!でも私拓人君や蘭丸君に言われた訳じゃない、私の意思だからね!私を無視しても無駄だよ!」

彼の背中に向かって言えども足は止まらない。

私の言葉では剣城君の心を留めることはできないのだろうか?



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