思い出した、人類は皆平等だった
□思い出した、人類は皆平等だった
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お昼休み。
剣城君はいつもの所で昼食をとっていた。
そして私を見るなりいきなり怒鳴りつける始末。
そりゃあ剣城君の大好きなゆっちーと密会したり一緒のベッドに寝たりしたけどさ、そんなに妬かなくてもいいじゃないか。
剣城君は少し過保護過ぎるんだよ。
「あんた兄さんになんて本読ませてるんだよっ!?」
「え、マジキチとヒトラーの言い訳と、27人の処女と脳死を夢見て」
素直にタイトルタイトルを述べれば怒られてしまった。
なんだよ全く、ちゃんと答えたじゃないか。
「ふっざけんなよ、兄さんが変な方向に走ったらどうするんだよ!?」
変な方向ってなんだ、確かに内容ちょっとあれだけど。
それは私の責任じゃない。
脳死を夢見てが病院ネタだがらいやなのか?
「それは読んだ人の責任」
「読ませたあんたの責任だ!」
「えー健全な男子たるものああいう内容は好みかと…」
最近剣城君は少し大声で怒鳴り過ぎだ。
そんなイライラして、カルシウム全部骨にもって行かれてるんじゃないか?
一年生にしては身長高いもんね。
一か月ちょっと前まで小学6年生とは思えない高さだもんね。
錬成失敗して持ってかれたァァァッ!!的な某錬金術師的な感じでカルシウム骨に持ってかれてるよ絶対。
「あんた何考えてんだよ!」
「え、剣城君の頭の上から水をかけたらどういう髪型になるのか?」
嘘、ホントは骨にカルシウム持って行かれたと思ってる。
「ふざけんなよ!」
「ふざけてるんじゃない、私は真面目にふざけているんだ!!」
どやっと言ってみた。
口でどやって言うの恥ずかしいから心の中で留めておくよ。
括弧からどやっがログアウトして良かった。
「あんたもう病院くんな」
「それは遠回しに病気や怪我はすんなという意味かな?」
「違げーよ、なんでそうなるんだよ。あんたと話しすんの疲れる…」
剣城君は深い溜息を吐いた。
おお、溜息初めて見た。
剣城君でも悩む事あるんだね。
ま、原因は多分私なんですがね。
ひゃっはーっ!私また存在認識されてる!
お礼に肩揉みをしてあげよう。
「揉んであげようか?」
ただ私が触りたいだけとか不純。
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