思い出した、人類は皆平等だった

□思い出した、人類は皆平等だった
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私は言われた通りに報告をした。

写真無しだし、問題なんてあるはずない。

ちゃんと報告した。

そしたらまた電話が掛かってきた。

電話が掛かってくるのは大抵問題がある時だ。

寧ろ成功例が無いから電話の理由が問題がある時かどうかも分からない。

報告二日目だが写真なしなのに電話が掛かってきた。

耳に携帯を押し当てる。

「なんですかもうっ!写真送ってないハズですよ!」

『観察日記はやめろと言ったはずだ』

ちゃんと様子を伝えろとの事だ。

くっ…!

程よく構って流していこうと天然装っていたのにっ!

だって私報告なしだって私デメリットないと思うし、これならなんとなく向こうの事探れるかななんて考えが甘かったかな。

「一応報告してるのだからお礼くらい言って欲しいですね」

電話越しなのにイシドさんの怒りに近い感情(…いや、軽蔑かもしれない)が伝わってくる。

くっ性帝のクセに…あ、間違えた、聖帝のクセにちょっとエロっ、違った、偉いからって威張りやがって…ギリィッ

「取り敢えず私はサッカー部ではないのでイシドさんが求めるような情報は持ち合わせてないし、情報を集めるのも無理です」

『部活に入ればいいだろう』

よくもまあ簡単にいってくれる。

「入れれば苦労しないです、私サッカー部接触禁止令出てますから無理なんですって」

接触禁止令を発令したのは他でもない、拓人君だ。

何故接触禁止令出されたのかは未だに分かっていない。

私は拓人君みたいに賢くない残念な頭の持ち主だ。

天才の考え方なんて分かるはずない。

私も拓人君くらい頭が良ければ理解できたのだろうか?

いや、きっと無理だろう。

天才でも私の思想は理解出来ないはずだ。

「何してる?」

受話器からではない声。




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