思い出した、人類は皆平等だった
□思い出した、人類は皆平等だった
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キモいだとか、ウザいだとか言われるのは慣れているが、嫌いと真っ向から言われるのには慣れていない。
私は俯いた。
もう既に嫌われているようだ。
そうだよね、初対面から嫌われる一方だもんね。
ああ、これが嫌われる原因か。
「嫌われたくないなら言いたい事言えよ、この前みたいに」
「ずるい、その言い方ずるいよ」
「正直言って俺はアンタが怖い。何考えてんのかわかんねーし、目を離すと何しでかすか分んねーし…心配なんだよ」
心配…?
「自分の身が心配か、どんだけ私危険人物?」
いや、確かに私別の意味で危険人物だよ?
あだ名貞子だし、呪っちゃう感じで危険だよね。
それにストーカーチックだし。
「違う、アンタが危なっかしいんだよ!」
「意味一緒だから!」
あーもうなんか馬鹿馬鹿しくなってきた。
滑稽で、笑えてくる。
「何笑ってんだよ」
「え、あー、うん。こうやってバカみたいに言い合うのって結構楽しいなって」
「アンタはその方がいい」
「うん」
…あれ、私口車に乗せられた?
私にバカでいろという事?
まぁ、いっか!
仲直り的なのできたし!
仲直りの握手…、なんてのはないか。
世界中の愛を込めてあえて言おう…馬鹿であると
(誰かこいつに馬鹿って言ってやれ。)
(馬鹿。)
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