思い出した、人類は皆平等だった

□思い出した、人類は皆平等だった
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「小学校の頃は朝登校したらパンツ破かれて帰りにノーパンで帰らされて、家の近所のゴミ捨て場に破かれたパンツ捨てていった男子とかいたから、それに比べれば大分マシなんじゃないかな…なんて思って」

それを聞いた剣城君は顔を顰めた。

ありえないような話だがこれが現実だ。

昼食中のパンツの話題はだめだったか?

「ちなみにその男子は同じパンツ6着持ってたらしいよ。今でも彼は私の中で伝説」

「いらねーよんな情報。さっさと忘れてやれ、ソイツが可哀想だ」

「嫌だよ、面白いから忘れる訳ないじゃん」

「いい性格してるよな、あんた」

「地獄でモテモテの大スターになれる事を自負してるからね」

つまりは嫌われ者って訳だ。

「ところで剣城君ってさ、拓人君達に敬語で話してるんだね」

「なんか文句あんのかよ」

「いやいや、敬語使う様なキャラじゃなかったじゃん最初。…ということで私に何か拓人君や蘭丸君に話すみたいに話しかけてみてください」

「は?」

「いや、だから敬語で話しかけてみてください」

「なんでだよ、敬語使わなくていいって言ったのあんただろ」

「だから、一度でいいからお願いします、私も堅物の剣城君体験したいです」

「…分かりました」

ぼそりと剣城君が小さく言った。

「…………」

続きを楽しみにして静かに待つ。

「…………」

しかし剣城君は喋らない。

え、なに、どういう事?

まさかさっきのが堅物の剣城君体験?

「…え、今ので終わり?」

「終わりだ」

「ええっ!?短っ!!なにそれ短過ぎるよ!いくらお試し体験コースとはいえ、これはないよ!もう一度私の目を見てはっきりと言って。あ、先輩も付け足しでお願いします」

「いや、あんたの目見えないから。さり気無く付け足すんじゃねェ」

「ありがとう、いいツッコミです。そして敬語と先輩をつけて下さい」





堅物剣城君お試し体験コース


(あ、これじゃあ娼婦検索エンジンでひっかけるやつみたい…)

(それとも、実際のストリッパーのお店の注文みたいかな?)



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