思い出した、人類は皆平等だった
□思い出した、人類は皆平等だった
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先日の白恋との試合で勝利を収めた。
しかし円堂監督がいなくなり、鬼道コーチが監督となった。
雷門では天候に関わらずボールに触れる練習をしていた。
雨の中でもサッカーしたり、サッカー棟の中で練習したり…。
皮肉な事にそれが基礎体力をおろそかにする原因であった。
文明開化が結果的によくない事へ繋がる事はよくある事。
他校の様にサッカー棟がない学校では雨の日にはずぶぬれになってでも練習するか、廊下で筋トレか走り込みだ。
それが通行の邪魔になると同時に、廊下を走ってはいけないなんてどの教師もが言うルールを無視する事をその教師が催促しているという矛盾点を私はツッコミたい。
雨の日のお陰で基礎体力を上げている他校に比べ、雷門は技術面や、個人の必殺技によってなんとかこれまで補ってきた。
確かに才能は必要だが、基礎体力がなければどうにもならない。
鬼道監督が命じた腕立て伏せ、スクワットとかなんか基礎体力作りばかりのメニューに皆不服そうだ。
ボールに触れない練習が続き、みんなのストレスも溜まっていく。
きっと多分選手に合った練習メニューなんだと思う。
本人達には嫌がらせとかにしか思えないんだと思うが。
客観的に見れるから分かるんだと思う。
…音無先生はよく分ってないみたいだ。
あれ、おかしいな。
ああ、私がオタクで、こういう特訓的なシーンとか見たりするからこれの意味が分かったのか。
全くもって残念な脳味噌である。
「こんにちは」
私が声をかければ8個の目が向く。
鬼道監督は今はいないようだ。
マネージャーの三人と音無先生がこっちを見た。
「サッカー部が暴走していると聞いて遊びにきました…って言うのは冗談です」
今冗談って言葉付け加えないと私殴られそうだ、寧ろサッカーボール顔面に飛んできそうだわ。
ワラワラとサッカー部が集まる。
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