思い出した、人類は皆平等だった
□思い出した、人類は皆平等だった
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拓人君がキャプテンだからと鬼道監督に抗議に出たが、練習メニューを変えるつもりはないと見事玉砕。
「どんまい拓人君」
拓人君を慰めるのも私の役目だ。
ここは私が人肌脱ぎますか!
まぁ、どうせ何も変わらないんでしょうがね!
私は先程拓人君が出て行った部屋に入った。
「失礼します」
部屋に入れば鬼道監督はデスクワークをしていた。
一度鬼道監督は私に目を向けた。
「何か用か?」
あ、私鬼道監督に愛の告白(事告)しちゃったんだ。
なんだか気まずい。
鬼道監督は気にしてないみたいだが。
「パソコンばかり見てると目悪くなりますよ」
私はパソコンとか携帯ばっか弄ってる事多いけど全く悪くならないけどね。
私の言葉に鬼道監督はうんともすんとも言わない。
すんって返事なんだ、意味分からん。
何処から来たすん。
すんって返事聞いた事無いよ。
「少し休んでみてはどうでしょうか?シフォンケーキ焼いてみたんですが…甘い物苦手な方にも食べれるように甘さは控えめにしたんですが…」
鬼道監督の言葉を待つ。
イエスと言え、食べると言え。
じゃないと私がフラれたみたいな気分になる。
愛の告白でフラれるのは分ってるんだからこっちではフラないで欲しい。
じゃないと私明日の朝布団から出て学校に行く理由がなくなる。
いや、別にいらないなんて言われても学校には一応行くけども。
「あの、もしかしてアレルギーとかありますか?そしたら申し訳ないんですが…」
「いや、アレルギーはない」
「なら、よかったです」
「…………」
「…………」
え、それで食べるの食べないの?
結論どっち?
食べないなら食べないで私が今鬼道監督の目の前のここで食い散らかしますけど。
「鬼道監督空気読んで下さい、ここは食べるって言うのが普通なんですが」
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