思い出した、人類は皆平等だった
□思い出した、人類は皆平等だった
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私がこんな事を考えてはいけないとかいうのは分っている。
革命を成し遂げようとしている彼らに水を差す様なこんな事言っちゃよくないなんて事は分っている。
でもイシドさんに聞いた、管理される前のサッカーの話を聞くと、疑ってしまう。
それは私がサッカーから余りにも離れていた所為なのか。
それとも私が弱者だったからか。
「私、この革命が必要なのかなって最近考えちゃうんだ」
絶対に口にしてはいけない事だったと思う。
「何、言ってんだよ…!」
自分でも何言ってんのかよくわかんないや。
信じられないという、疑心に満ちた目が私に向いていた。
それが敵視に変わるまで後何秒だろう。
「もし革命を成し遂げた後、また管理される前のサッカーのようになってしまうなら、革命なんていっそしない方がいいのかな、なんて…」
それが裏切り宣言に近い事は分かっている。
マネージャーになった途端の発言としては相応しくない。
だからこそ、私に変な先入観を作る前に、私は先に釘を刺すように、自分はいい人ではないアピールだ。
だけど自分自身の損益考えればフィフスセクターのような考え方の方が弱いものが守られていいと思う。
それは単純に自分が弱くて、それでいて守ってもらえるなんて狡くて甘い考えを持っているからだ。
私はこれで本格的なぼっちのなるのか、それはやだな。
だから私は保身に走る。
「だから革命をするなら徹底的に、完膚なまでに人の価値を決める様なサッカーを潰してね。それで、管理される前のサッカーにならない様に、サッカーを守ってよ」
ホントに言いたかったのはこれかと聞かれれば半分合っていて、半分違う。
いや、寧ろ7割は違う。
最初はこんな事を言いたかったんじゃない。
こんなちょっとカッコいい事言って本音を誤魔化して。
確かにカッコよくまとめた様になってくれればいい、だけどそうならなかったら。
その最悪のパターンを考えると、どうにも賛成できないこの革命。
最近調子付いてたから最悪のパターンが考えられない様になってしまっているんだ。
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