思い出した、人類は皆平等だった
□思い出した、人類は皆平等だった
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今日は新雲学園との試合だ。
私は正式にマネージャーとなったので苦労して会場のチケットをとらなくていいと言う事だ。
マネージャーなんて今までやった事無かったから、ただの雑用じゃんとか思っていたがこういう事ならそれなりの価値があったと言う事だ。
毎回恒例らしいみどりさんのスタジアムの仕掛けクイズでは蟻地獄が仕掛けかと思った。
だってデザートって言ったら砂漠で、砂と言ったら蟻地獄。
試合開始直前に見知ったオレンジ色が見えて、よく目を凝らして見れば幻覚じゃない。
砂漠特有のあの蜃気楼だとかそういうのでもない。
太陽君だ。
あるぇ、おかしいなー。
太陽君ってこの間まで入院してたよね?
ゆっちーのお見舞いついでに太陽君の病室行った時本人はいなかったけど冬花さんがなんか太陽君は昔から心臓が弱いだとかなんだとか…。
いいの?あれいいの?
ちゃんと医者の許可得て出てるのか謎だ。
脱走癖あるし。
というか冬花さんはまだ私が太陽君と男女的交際関係があるだとか勘違いしているのだろうか。
もし太陽君に恋する超献身的女の子が私なら私の心臓あげるだとか私の心も一緒にだとか言ってみたい。
恋人じゃなくても言ってみたい。
台詞的にかっこいいから言ってみたい。
太陽君の登場には松風君も驚いているみたいだ。
どうやら松風君も太陽君とは知り合いらしい。
状況がつかめないまま試合は開始した。
雷門が新雲フィールドへと攻め込んでいく。
その時、スタジアムの仕掛けが発動し、倉間君が砂に流されていく。
流砂だったか!おしいっ!
おおふっ、倉間君フォールドからログアウトしたわ。
mjuk、マジウケだわ。
太陽君が雷門ディフェンスを翻弄していく。
「太陽神アポロ!サンシャインフォース!」
ハンターズネットとアトランティスウオールをもってしても太陽君の化身の力は止める事ができなかった。
三国先輩が怪我を負ってしまったので、キーパーを交代し、西園君のポジションには車田君が。
雷門が新雲学園を押し始めた。
途中太陽君が胸のあたりを苦しそうに掴むのが非常に気になった。
あれかな、やっぱ心臓に負担があるのかな?
やっぱりここは私が病院に連れ戻した方がいいのだろうか。
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