思い出した、人類は皆平等だった

□思い出した、人類は皆平等だった
2ページ/3ページ




というかイシドさんどうせ見てるんだからどうしてやらせてるんだ。

救急班既に用意しているのだろうか。

一応心配なのでイシドさんにメールしておこう。

そして前半戦が終了した。

私も試合デビュー的な意味でマネージャーデビューな為、ドリンク渡したり、タオル渡したり仕事をそれなりにしてみる。

ちょうどその時ポケットに入れていた携帯が鳴った。

鳴った、というか、震えた。

画面を見れば、メール着信で、相手はイシドさんだった。

内容はそっけなく、可愛らしい絵文字もありやしない、黒のドット文字で問題ないとだけ。

まぁ、別にいいんだけどね!

機種依存型の文字とかで変に文字化けとかして括弧で力こぶしとか書いてあっても意味不明なんですがね。

選手たちが休憩する中、ベンチに座る松風君の前に剣城君が立った。

「松風、何故手を抜いた。今雷門で本気を出していないのはお前だけだ」

「そんな…」

「やる気が無いならフィールドから出ろ」

まさかのログアウト宣言。

手厳しいね、剣城君。

「手負いの狼に同情したって感じかな?まぁ、手負いの狼ほど警戒心むき出しで厄介なのはなかなかいないと思うけどね」

剣城君の顔が松風君から私に向く。

口で言わないと分からないんだが。

そんな顔したって何も出ないんだからな剣城君。

取り敢えず何が言いたい的な顔なのは分かった。

私も何が言いたいのかよく分らないんだよ。

軽いパーソナリティー障害なんだよ、私。

後半戦から暫くして、拓人君が化身により吹っ飛ばされたのが気になった。

今すんごい、転がったと思う。

あれはもう、アニメのアクションシーンレベルだ。

新雲に対抗する様に拓人君と剣城君と天馬君が化身を合わせた。

「魔帝グリフォン!!」

三体の化身を合体させて新たな化身を生み出した。

化身ドローイングなんて新しい戦法使っている辺り大丈夫らしい。

というか、アレだよね、合体とかなんかエロい。

ゴメン、私の思考がいけないんだよね。



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ