思い出した、人類は皆平等だった
□思い出した、人類は皆平等だった
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結局あの後私は彼女に平手打ちをくらい、勢い余って壁に激突して鼻血を垂らした。
血を見た彼女たちは怯えた瞳をして、それを隠すようにふんっと鼻を鳴らし、そそくさとどこかへ消えて行ってしまった。
幼ない頃、昔、平手打ちを食らって鼓膜破れて痛い思いをした経験があるが、鼻血だっただけマシということだ。
私の鼓膜が強くなったのか、彼女達の平手打ちが弱かったのか…。
最近の人は痩せてても筋肉がないって意味では贅肉がついてしまっているカワイソウな肉体の持ち主達が多いと聞くが、平手打ちが弱いのはまさに彼女達はまさしくいい例えかもしれない。
正直私が鼻血垂らしてるとただ興奮している変態だと思われてしまう可能性があるので勘弁してほしい。
どうせ血を流すなら鼻血じゃなくて、口の隅から血を垂らす方がかっこいいと思う。
確かに鼻血を拭う姿がセクシーでかっこいい人もいるが、私は到底のその部類には入れないと思う。
幼児は喧嘩しだすと叩いたら叩き返しての繰り返しで、泣くまでやり続ける。
最終的には両方泣いて、大人の人が喧嘩しちゃだめだとか言って背中ポンポンしてくれて、両方の仲をもってくれる。
それから成長した私たち。
どちらかが血を流すまでやり続けるのが10代の日本人。
外人だったら殺す勢いだ、きっと。
日本人でよかったと改めて思う。
日本のサブカルチャー的にも日本大好きだけどね!
大人になればその程度のことで怒るほどのくだらない人間ではないはずなのでそんなことはない。
思春期って難しいのね。
最近の若者はキレやすいから困る。
みんなもっと青春してろよ。
ちょうどその時始業のチャイムがなってしまった。
「おおふっ!」
私のイメージがどんどんサボり魔になっていく…。
「鼻痛い…」
常にポケットに常備しているティッシュのおかげで無様に制服に血を垂らさずに済みそうだ。
床に垂れた血など気にはならない。
軽く障害事件現場っぽくなって誰かが騒ぐ可能性もあるが気にしない。
気になるのは私の携帯の方だ。
恒例行事になった携帯破壊なんとかならないかな。
二度あることは三度あるの法則にならないことを祈る。
三度目の正直の法則に期待。
そもそも二度あることは三度あるも三度目の正直もお互いの意味の言い訳として存在しているようにしか思えないのは私だけ?
あ、厨二の私だけですか、そうですか。
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