思い出した、人類は皆平等だった

□思い出した、人類は皆平等だった
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いよいよ始まる、中学サッカー界日本一を決める戦いが…。

私の頭の中は未だ混乱状態が続き、サッカーにはあまり集中できてない。

結局私とゆっちーは破局だ。

結局破局とか妙な殷踏んでる、面白い。

結局破局ゥ〜イエー!とかラップ言っちゃう感じ?

だめだ、完全に頭がおかしい人だわ私。

アマノミカドスタジアムで雷門中対聖堂山中の決勝戦が行われようとしていた。

会場では多くの人が集まっていて、今までにない程歓声が溢れていた。

きっと全国から人が来ているに違いない。

決勝ということで私も来ていた。

もう一つの戦いとして聖帝選挙も行われているが、私にとってそれはそれ程重要な事じゃない。

誰が支配するだとか支配しないだとか関係ないんだ。

ゆっちーや拓人君が行ってこいと言ってくれたから来ただけなんだからね。

今日はきっとみんなにとって人生最大に日になるに違いない。

人生最大の日だとか言っても後になって冷静になってみれば一日の大きさなんて全部平等に24時間なのだが。

「みんな、これはサッカーの未来をかけた戦いだ。これで本当のサッカーが取り戻せるかどうかが決まる。だから思いっきり楽しんでこい!お前達のサッカーを」

てっきり円堂監督は絶対に勝てなんて言うと思っていた雷門イレブンはえ、と声を洩らす。

「楽しむ?」

「これは俺達が昔、久道監督から言われた言葉だ。その手で日本一を掴み取るんだ。ドカーンと一発決めてやれ。お前達の魂のシュートをな!」

時々思うけど魂って何でできてるんだろう?

ある人はカエルとカタツムリと犬の尾でできてるとか言ってたけどユーモアセンス高すぎて惚れたわ。

科学によると電気でできているそうだ。

魂って光ってるイメージがあるから電気だとか言ってたら私失望するわ。

完全私アウェイだわ。

どうやら松風君が一喝キメてくれるそうだ。

松風君が前に出ると皆構えた。

「絶対に優勝しましょうーっ!」

緊張からか、少し上ずった声で叫ばれた言葉に、期待していたのとは大分違う事に不発に終わり、笑いを誘った。

「おいなんだよ」

狩屋君と錦君が倉間君の横で笑っている。

「大体しましょうってしまらねェな」

「声も上ずってたしね、これで緊張少しはほぐれたんじゃない?」

「それじゃあ、もう一度いきます…絶対優勝するぞーっ!!」





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