思い出した、人類は皆平等だった
□思い出した、人類は皆平等だった
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聖堂山のフォーメーションに私は驚いた。
FWが4人って事?
選手全員がシュート力持っているって言われるなだけはある。
それにしてもこのDF…、まるでオフサイドを狙っているみたい…。
パスが出せないならシュートが出せない。
9番の黒咲という選手が一瞬の隙をついてボールを奪い、ゴールに向かう。
凄い、今の狩屋君の動き凄い…!
簡単にゴールを開け私三国先輩じゃない。
だが今度は必殺技を使ったシュートでゴールを割らせてしまった。
聖堂山が先取点を取った。
三国先輩がすごく悔しそうに地面の芝を叩く。
放っておくと芝を引っこ抜きだしそうだ。
だがこれでへこたれる雷門じゃない。
キックオフ早々、倉間君がシュートを撃つ。
しかしそれはシュートブレイクで止められてしまった。
まだまだこれから。
錦君がパスカットし、そのボールは松風君、剣城君へと繋がる。
「デスドロップ!」
剣城君のシュートに追い付けなかったらしく、ゴールを割らせることができた。
これで同点だ。
だが9番の選手の化身によってさらに雷門は追加点を許してしまった。
白熱した戦い。
これで自由なサッカーができるかどうかが決まる。
松風君が反撃しようと向かえば必殺技でボールが奪われてしまう。
それを蘭丸君が奪い、錦君、倉間君、剣城君へと向かう。
剣城君がシュートを撃ってくると思いこんだ相手のDFは錦君にボールが渡る事を頭に入れなかった所為での判断ミスしてしまい、戦国武神ムサシの化身技、武神連斬が決まる。
2対2の一進一退のいい試合。
そこで前半戦が終わる。
「凄いじゃない天馬!」
「聖堂山と互角の勝負している。大したもんだぜ!」
「ええ」
「どうしたの?天馬?」
「俺、神童キャプテンみたいにちゃんとやれてるかなって」
「やれてるって。点だって取り返してどっちかつーとこっちが押してるじゃねーか」
「自信もって」
三国先輩が松風君の肩を叩いた。
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