思い出した、人類は皆平等だった

□思い出した、人類は皆平等だった
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なんでサッカー部のマネージャー受けちゃったんだろ…。

サボるとかいくらでも出来たはずなのに…。

だいぶサッカー部に慣れてしまっていることが自分でも信じられない。

これはあれか、私の優等生スタイル目標がしみついてそれが出来ないのか、くそう。

うわあああサボりたい。

サボりらしいサボりをやってみたい。

これ、鬼道監督にサボりたいっていえばサボらせてもらえるのかな、寧ろ言ってみたい。

ついでに人生の先輩として鬼道監督にリア充のデートについて聞いてみよう。

それか音無先生。

乙ゲーとかギャルゲー的なのは経験済みだからデートがどんなものか知っているが、デートがマニュアル通りに進む訳じゃない。

私とゆっちーにおいての攻略本なんて存在しなかったし。

「鬼道監督」

言ったもん勝ちだ、というか、言ってみたいから言ってみる。

「なんだ」

イシドさんといい、そっけない態度。

大人はみんなこうなのか。

円堂監督がめちゃくちゃ感性豊かに感じるの気の所為?

「部活サボりたいです」

「何故だ」

「サボりたいからサボりたいんです」

「態々報告しに来るのはサボりとは言えないな」

…はっ!

サボる宣言はいけないのか、そうなのか。

「え、じゃこのまま私回れ右して逃走します」

そう言ってまわれ右をすれば見知った顔が見えた。

「こんにちは」

あ、例の(露出狂の時の彼女だ)お巡りさんだ。

お巡りさんってなんか言い方幼いな。

普通に刑事さんとか苗字呼びでいいじゃんか私。

確か名前は、刑部さんだっけ?

今日は私服、というか、スーツモドキというか…うん。

交番にいた時とは明らかに警察官っぽくないかな…制服じゃないし。

でもやっぱり足下見ると動きやすさ重視してヒールは高くない。

これは私が部活サボろうとして逃走することが予めバレていたと言う事か。

サボり容疑で逮捕?

なんて手が早いんだ鬼道監督。

恐るべし、鬼道監督。

だが私には早退する権利がある!

きっと鬼道監督の鬼は鬼畜の鬼だ。

鬼畜監督だ、マジキチ監督だ。



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