思い出した、人類は皆平等だった

□思い出した、人類は皆平等だった
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「あ、こんにちは」

「少し彼女と話したいんですが」

彼女はそう言って、彼女は懐に手を突っ込んだ。

まさかいきなり拳銃を…とか思ったら警察手帳らしい。

え、拳銃にしろ、警察手帳にしろ、そんな物騒なもん見せびらかさないで下さいよ。

というかやっぱり刑部さんで合ってた、よかった。

鬼道監督が何かしたのかみたいな目で私を見つめてくるので非常に不愉快です。

「そんな犯罪者を見る様な目で私を見ないで下さい」

「彼女は被害者ですよ」

余計な事言わないでくださいよ、お喋り星人6号じゃないんですから。

私の汚名(何もしていないのにそうだと思われてしまっただけだけども)を晴らしてくれるのはありがたいですが。

刑部さんはそのまま歩きだしてしまった。

私についてこいと言う事ですね、分かります。

「じゃ、私これから刑部さんとランデブーする為にサボるんで」

私は刑部さんを追う。

ホントにサボる事になろうとは…。

保護監察官付きですけど。

刑部さん恐ろしや。

最近リア充過ぎて折角忘れてきているのになんで思い出させるんですか。

嫌がらせなんですか。

忘れたころにやってくるってやつですか、女の子の日か畜生。

忘れてた辺り私勝ち組だったはずなんですが。

「学校にはもう話したんだけどね、最近ひったくり多いでしょう?」

え、知らないんですけど。

ひったくりなんて年中無休じゃないんですか。

「被害者は皆雷門中の女子生徒で、長い黒髪の女の子」

どきり、と心臓が脈打ち、腰のあたりが急に冷えてきた。

「中学生を狙うからには金銭目的じゃない。これは私の単なる思いつきだけど、多分犯人の狙いは貴方よ」

おおふっ、所じゃない。

え、狙われるとか何それ恐怖過ぎる。

いじめ程度ならまだしも、ひったくりに遭う予定ですか。

私の手帳にはそんな事書いてないぞ。

そんなの私の今年の手帳に書いてないんですが、困るんですが。

「私、と言うより、私の携帯データですかね?私が写真撮影したからですかね…」

「そうね」

「そしたらとっくに警察に届けていると思わないんでしょうか、なんで今更私を…、」

「個人的怨恨でしょうね」

うわああああ、えー困るよそれ。

サボれないって事ですよね、くそう。

誰か私を保護してよ。





証人保護プログラム


(リア充爆発しろって、)

(こういう事なんですね。)




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