不浄の華は絶闇で毒を孕む
□不浄の華は絶闇で毒を孕む
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「影山にはワシを殺したと濡れ衣を被って貰っていた。それに、ガルシルドの所にスパイとして潜って貰っていた」
影山がスパイ...?
そんな馬鹿な事...、
「影山はガルシルドにスパイだと気付かれ、死んだ」
彼は少し寂しそうな、悲しそうな顔をした。
なら俺の今までの苦労は、努力は、計画は、なんだったんだ。
頼むから、無駄だったとは言わないでくれ。
「すまない、ワシの所為で辛い思いをさせてしまって...」
彼の言葉は全ては無駄だった、と言われる様なものだった。
「死んでいてくれれば良かったのに...」
「守、」
「やめろっ!俺を呼ぶな!」
俺は一目散に踵を返し、走りだした。
今の俺はもう...、
壊れた世界で真を求めた
(こんな事、望んではいなかった。)
(死んでくれていれば良かったのに 、)
(影山をひたすら憎んでいた時に戻りたい。)
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