不浄の華は絶闇で毒を孕む

□不浄の華は絶闇で毒を孕む
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オレ達は日々進化しながら地区優勝を、帝国へのリベンジを目標に特訓した。



そして多少問題あったものの、勝ち抜き、帝国との試合に向かって順調に勝利していった。



オレ達は強くなっているのだ。



勿論それは俺もだ。



俺は豪炎寺を携帯で呼び出した。



「何の用だ、円堂」



「ああ、豪炎寺か」



「何が、ああ豪炎寺か...だ。呼びだしたのはお前だろ」



豪炎寺は眉を顰めた。



ああ、その程度で怒るなんてまだまだ可愛い子供なんだな、と俺は思った。



そう考えている時点で自分が酷く歪んだ子供だと俺は中学に入った頃には気付いていた。



「そう怒るなよ、豪炎寺。お前に見せたい場所があるんだ。」



円堂は歩き出した。



豪炎寺も円堂の一歩半後を追う。



「何処へ向かっている」



「誰にも教えてない秘密の場所だ」



俺が案内した場所は、オレとじいちゃんの二人だけの秘密の場所。



そこには雷門中のサッカー部の部室程の古さのある建物、と言うよりは小屋か。



それが静かに存在していた。



ここは母さんや父さんですら知らない。



じいちゃんと秘密だと約束した。



今となっては俺意外に豪炎寺も知ってしまったが。





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