少女XX

□少女XX
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翌日再びお父様と言う人に呼ばれた。


エイリア石を使う為だ。


石はトランプで言うダイヤ形だった。


「まずはこれで試してみましょう。」


お父様が渡してくれた石を見て綺麗だと思った。


少女はエイリア石のペンダントの紐を持ちあらゆる角度から見てみた。


「お父様、彼女の名前はどうしますか?」


「貴方が決めなさい、レーゼ。」


レーゼは視線を游がし、何かヒントを得ようとした。


少し考えてからレーゼは言葉を放った。


「ではエミリーと。」


レーゼの声に反応し、少女の耳と尾が動く。


「彼女は貴方の声に反応しているようですね。責任を持って貴方が世話するのですよ、レーゼ。」


お父様の言葉にレーゼは跪いた。


「はい、お父様。」


二人を退室させようとお父様が少女...エミリーを見ればエミリーの手の中にある石は色を失なっていた。


美しい紫色はに白に変わっていたのだ。


目を離したほんの一瞬にだ。


それを見て誰もが驚いた。


この現象を誰が予測出来ただろうか?


「どういう事です...?エイリア石に拒絶された...?いえ、彼女には拒絶反応は見られない。...まさか、いえありません、こんな事、ある筈がないのです。あってはならないのです。」


お父様は震えながら言う。


何かを耐えているようだ。


「お父、様?」


エミリーは手の内にある白くなった石を見てからまたお父様を見る。


「彼女がエイリア石を拒絶し、彼女の身体に拒絶反応が現れるのは分かります。しかしエイリア石が彼女を拒絶したなんて...そんな事...、来なさい。レーゼは下がっていいですよ。」


エミリーはチラリとレーゼを見た。


目が着いていけと言っていた。


目は口ほどに物を言う。


言葉は理解出来ないが、単純な事ならば短い時間の中で目でおおよその言いたい事や感情が分かる。




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