少女XX

□少女XX
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エミリーはジェミニストームの練習を傍で見ていた。


そんな日常化したエミリーの存在が受け入れられない者は多くいる。


いや、殆どのメンバーが受け入れられていないでいた。


それはエミリーが余所者である事が根本的な原因であり、ガゼルと仲がいい事も原因でもある。


エミリーの存在は信用出来ない存在であり、ガゼルと仲がいい事に至ってはまるで媚を売っているようにしか見えなかったからだ。


周囲から阻害されればまたそれが感染病のように多くに広がる。


その行為が自分自身が阻害されないようにする為の本能的な守備である。


どの種族も皆本能的に自分達を守ろうとする。
人生の目的は苦しみを減らすことだ。


私の種族もまたそうだろう。


その方法はそれぞれ違いがある。


人間もまた他の生き物とは違う独特の行動パターンがある。


それをエミリーは理解していた。


彼らは皆宇宙人らしい。


私からすれば皆ただの人間と変わりないように思えた。


生体的にどう違うのだろうか?


女の子に以前聞いたら激しく動揺された。


なぜだろう?


兎に角彼女は自分達は宇宙人だと言い張った。


何故そんなにも大きな声を出すのか分からなかった。


インターネットを使って宇宙人を調べたがどれも科学的根拠はなかった。


益々私の中の謎が深まった。


ここにいる多くの生体組織達(宇宙人)が私を受け入れられていない事だけは確かだった。


ここでも私はひとりぼっちだ。


本当に私の入れる群はないのだろうか?


どの群も集団で行動する。


私にも分かりやすい群の分別方法だった事はありがたい。


服装と態度。


その2つが分別方法だと言うなら私は間違った情報をガゼルに教えてしまったのかもしれない。


私の服装は確実にレーゼ達とは違った。


私はジェミニストームではないらしい。


だがレーゼは私を傍においておきたがる。


何故だろう?


私の仲間がいるのかさえ謎のままだった。








孤独な少女




(私の群は何処?)


(それとも私の群は存在しない?)








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