少女XX

□少女XX
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奈良鹿テレビの屋上にレーゼ率いるジェミニストームとエミリーはいた。


「レーゼ...、」


エミリーは不安げにレーゼを見上げた。


先日グランに敗北すると処分されるという話を聞いた。


「大丈夫だ」


大丈夫と言われても確証なんてなかった。


不安だった。


屋上の扉が開き、十代の男女が十数人いた。


「探したぜ!エイリア学園!!」


一人の少年...円堂はビシッとレーゼ達を指差した。


ほとんどの姿をテレビで見たことがある。


どの番組でもレーゼ達は悪者扱いだった。


「探した?敵わぬと分かり降伏しに来たのか。しかしゲームは始まったばかり。地球の人間は真に思い知らねばならぬ...我らの大いなる力を...」


レーゼはまるで埃を払うかのように鼻で笑った。


どうせ負ける勝負を仕掛けてくる雷門をジェミニストームはバカにする。


「勝負だ!レーゼ!!」


「我らも甘く見られたものだ。よかろう、二度と逆らう気など起きぬようにしてやる...」


いつの間にか雷門のユニフォームを着た塔子が加わり、雷門のキックオフで試合が始まる。


鬼道の作戦により、ショートパスで繋いでいくことになった。


それを聞いていたエミリーがレーゼにそれを伝える。


鬼道の視線がちらりとエミリーを見た。


「あの一人だけ違う服装のやつ...、」


「そいつがどうかしたか?」


確かに一人だけ服装が違うし、何より雰囲気が違う。


宇宙人独特のあの重い雰囲気が感じられない。


円堂は鬼道に不思議そうに言う。


「先日ニュースで誘拐されたと報道されていた人間ではないか?」


鬼道の言葉に皆エミリーを見る。


エミリーはちらりと雷門イレブンに視線を移せば目が合う。


エミリーは不思議そうに首を傾げ、レーゼを見る。





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