少女XX

□少女XX
1ページ/3ページ







ジェミニストームは白恋中へ来ていた。


雷門のキックオフで試合が開始される。


染岡がレーゼを抜いた。


エミリーは目を見開いた。


ついこの間まで何にも出来なかった癖に。


攻め込まれるが彼らの動きは以前と違って見えていた。


ドラゴンクラッシュでゴールを狙うが止められてしまう。


「我々のスピードになれてきたか。最低限の学習能力はあるようだな。だが遊びもここまでだ」


以前鬼道が見破った攻撃パターンとは違うパターンで抜かれてしまう。


「アストロブレイク!!」


「ザ・タワー!!」


「ザ・ウォール!!」


必殺技を出してもアストロブレイクは止められなかった。


そこで前半戦が終了した。


エミリーはレーゼに近寄った。


「レーゼ、嫌な予感がするの...」


不安げなエメラルドの瞳がレーゼを見上げる。


「心配するな」


「でも、」


「二度も言わせるな」


言い切られてしまえばそれまでだ。


エミリーは何か言いたげな表情をしたが、言葉を飲み込んだ。


後半戦が始まった。


吹雪がボールを持った途端に雰囲気や口調が変化する。


子供みたいにわがままで強情な、そんな態度だ。


吹雪がエターナルブリザードを打つ。


吹雪が狙ったのはゴールではなく。


吹雪の心意に気付いた染岡はそこにドラゴンクラッシュを打ち込み、力を上乗せした。


ゴールに入った。


やっと点数を入れたのだ。


「我々が、人間ごときに敗れていいはずがない!!」


レーゼは失点にショックを隠せないでいた。


ついこの間まではシュートを決められなかったのに。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ