少女XX

□少女XX
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エミリーは瞳子と共に雷門イレブンのいる河川敷に戻ってきた。


そこで問題が起こったらしく、染岡を中心に人が集まっていた。


エミリーは瞳子を一瞥し、雷門イレブンに近寄った。


「何してるの?」


雷門イレブンの間から声をかければぎょっとした顔で見られる。


エミリーは何故そんな顔で見られるか分からず首を傾げた。


「治ったのか」


治ったのか、と言われてもエミリーにはそれがどういう意味かわからなかった。


「記憶が戻った。全てじゃないけど」


エミリーはすっとエメラルド色の瞳を細めた。


エミリーの言った言葉は鬼道が問った答えではなかったが、エミリーの瞳を見てそうか、と一言返すしか出来なかった。


ホントなら今すぐ影山について問いただしたかったが、そう焦ることでもないと、先伸ばしにする事にした。


エミリーは罪悪感を感じていた。


染岡の足の怪我の原因においてエミリーが加害者の肩を持っていたからだ。


エミリーへの影山の影響全てが悪いことではなかった。


エミリーはまた新しい感情と能力を手に入れたのだ。


罪悪感と罪の意識、それから軍事的思考や自分に出来る他の能力。


罪悪感がエミリーに何かできないかと駆り立てた。


医学書を読めばこれを治せるのだろうか。


いや、分からない。


だが細胞の再生や血液の操作が出来るのを知った。


そして痛覚を無くす方法も。


エミリーが染岡の足に触れようとすれば、手を掴まれた。


視線を染岡の足から顔に移した。


「何する気だ」




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