第一部:全ての始まり
□プロローグ
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とある町のお昼時。
ほとんど人のいない裏通りでのこと。
リュカ「正義の盗賊団、ここに参・上!」
ハイル「…どうしたんだお前?
頭でも打ったか?
というかいつからそんなもんに入ったんだよ」
リュカ「んっとね、今作ったの。
後あたしは正常ですから。
ちなみにあたしがリーダーでハイルは下っ端ね!」
ハイル「おま…むしろ盗賊は俺だし、お前がリーダーだとすぐに破滅しそうで怖いんだが…
で、名前は?」
リュカ「え!?
な、名前…えっとー
…てへっ」
ハイル「せめて名前くらい決めとけよ…」
リュカ「じゃあコレは?
『青空義賊団』!」
ハイル「それはそれでいいと思うんだが…」
リュカ「だが?」
ハイル「せめて晴れてるときに言ってくれないか」
大雨の降るこの日、無事にギルド『青空義賊団』は結成された。
そしてここから2人の物語は始まってゆく──。