第一部:全ての始まり
□盗賊の町の異変?
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ギルド結成から1週間。
二人はカニングシティーに来ていた。
そしてまた、路地裏にいた。
土砂降りの中で。
ずぶぬれになりながら。
リュカ「ちょっとハイルー
寒いんだけどおー」
ハイル「お前のせいだろうが…
何でもかんでも買い込むから…」
リュカ「だって新しい杖があったんだよー?
買わなきゃ損でしょー?」
ハイル「お前そういってここ1ヶ月で5本も杖買ったろ!
俺なんか半年くらい同じ短剣使ってるんだからな!」
リュカ「じゃあ前に使ってた杖いる?」
ハイル「い る か。
俺には使えないんだからな」
リュカ「そっかーじゃあ残念。
コレは売ろっか。」
ハイル「お前…売れるもん持ってんならさっさと売れってさっき言ったろ…
誰のせいでずぶぬれになったと思ってるんだ…」
リュカ「さあ?
あ、あとね」
ハイル「ん?」
リュカ「あたし達の後ろから大量のドレイクさんがきてるよー。
軽く150匹w」
ハイル「それを早く言え!!」
リュカ「ごっめーん☆」
──────
────
ハイル「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
リュカ「大丈夫ー?」
ハイル「大丈夫なわけがあるかっ!!
1匹ならともかく一度に150匹も相手にして!」
リュカ「あたしが回復してあげたじゃんかぁー」
ハイル「…お前それしかしてなかったろ?
だが何で街の中にこんな大量のドレイクが…?」
リュカ「さあねえ?
ま、暇だし、調べてみます?」
ハイル「その前にその杖売って飯と雨風をしのぐ場所の確保が先だ!」
リュカ「はあーい」