第一部:全ての始まり

□森の中での悲報
1ページ/4ページ

3人は無事に(道草することなく)エリニアへとたどり着いた。

そして今は町の一番上にある家にいる。



リュカ「えぇっ!?
ヘレナ様が!?」

ハインズ「つい先ほど、何者かに襲われたようじゃ。」

リュカ「まさか、モンスターに…!?」

ハインズ「いや…。
話を聞いたところによると、弓使いにやられたそうじゃ。」

栄光「弓使いって言ったら…ほとんどの人がヘレナ様の弟子みたいなものじゃ…!」

ハインズ「その誰かが師匠を裏切った、ということになったようじゃ。」

ハイル「でも、俺らもヘネシスを出て真っ直ぐ来たからあんまり時間は経っていないはず…
その間にいったい何が…?」

栄光「ところで、ヘレナ様は大丈夫なんですか?」

ハインズ「まだ意識は戻っていないものの、幸い、命に別状は無いようじゃ。」

リュカ「よかったぁ〜」

ハイル「目撃者とかはいないんすか?」

ハインズ「確かかどうか分からんが、第一発見者によると、赤髪の人間がいたような気がする、と言っておったな。」

ハイル「…!」

栄光「それって…!」

リュカ「龍s…!」

ハインズ「おや、知っておるのか?」

リュカ「確証は無いけど…
でも、龍sがやったとしたら…何で…?」

ハイル「そうか…!」

栄光「?
どうしたんだい?
他に知ってる人でもいたのかい?」

ハイル「いや、違う。
もし、最初から仕組まれていたとしたら…!」

リュカ「どういうことよ?」

ハイル「今から言うのは全部仮定でしかないが…。
最初、俺らが青とかいう奴に襲われたときに助けられた。そこで仲間だと思いこまされたんだ。」

リュカ「つまり、2人は手を組んでいた、ってわけ?」

ハイル「あくまでも可能性だが…
俺らだって、目撃情報がなければ絶対に疑わなかったはずだ。
出会った人に良いイメージを持たせることで、より敵を減らしていると考えれば…
必然的にそうなると思わないか?」



ハイルの考えに真っ先に返答したのは、

??「確かにそれは良い考え方ですね」


不意に現れた1人の女だった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ