第一部:全ての始まり
□老賢者の知恵
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あのあと、無事にハイルの怒りも収まり(最終的に言い出しっぺのシュウに全部向けられた)、部屋の中に戻る。
ハイル「理由はどうあれ、こうなったらのんきに話を聞いて回ってる場合じゃないな。」
リュカ「だねー。
実際ドレイクの大量発生の訳も分かっちゃったわけだし?」
栄光「その代わりに大変なことに巻き込まれちゃったってことも分かっちゃったし?」
リュカ「そこはとにかく気にしない!」
ハイル「少しは気にしろ。
…こうなったらいっそ敵地に乗り込んで何を知ってるのか聞き出すか?」
栄光「でも場所が分からないんじゃどうにもならないじゃんか」
リュカ「そだねー。
んじゃシュウ、行って来て!」
シュウ「何で俺がっ!?
場所も分かんないのに!?」
ハインズ「場所ならわかるぞ」
リュカ「そっか!
じゃあじいちゃん行って来て!
…えぇっ!?場所分かるのっ!?」
ハインズ「だからじいちゃんと言うなと何回言ったら…
お前さんには通じんか。
…で、こっからが本題じゃ。
先ほどの来客が使っていた通信手段がどうやら魔法だったようでの。
逆探知してみたんじゃ。」
リュカ「ふむふむ。
で、結果は?」
ハインズ「奴らはスリーピーウッドの神殿にいることが分かったんじゃ。
…ただ、通信していた相手がそこにいただけ、という可能性も有るがの。
そこは何とも言えん。」
ハイル「まあ、手がかりが1つあるだけでもだいぶ違うからな。
よし、行くか。」
シュウ「よーし、俺も頑張るぞー」
ハイル「え?お前も来んの?」
シュウ「決まってんだろ!
ここまで話聞いて帰れっか!」
栄光「まあまあ。
あそこで助けたのも何かの縁ってことで。
改めてよろしく、シュウ。」
リュカ「よろしくね!」
ハイル「ま、別についてきてもいいんだけどな。」
シュウ「やった!
じゃあ改めてよろしく!
栄光、リュカ、青いの!」
ハイル「出発する前に3発殴らせろ」
シュウ「なんでーっ!?
さっき殴っただろーっ!」
ハイル「それとこれは別の問題だ。
なんなら5発でもいいぞ」
シュウ「増えてるーーーっ!!」
栄光「平和だねぇ」
リュカ「だねぇ」