第一部:全ての始まり
□森の奥での悪夢
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ハインズ「ここからスリーピーウッドへ行くにはタクシーを使うか、歩いてヘネシスかペリオンを経由して行くか、じゃの。」
リュカ「歩くのって遠くないー?」
シュウ「もう1個方法あるじゃん」
リュカ「なになに?」
シュウ「スリーピーウッドまで走」
ガッ!!
シュウ「ってえぇぇ!
また殴ったなぁ!」
ハイル「うっし。
じゃあどうすっかー(無視」
栄光「そだねー
あんまり遅くなると逃げちゃうかもしれないしね。(さらに無視」
リュカ「じゃあシュウ、タクシー拾って来て!」
シュウ「なんだよそれ〜
無視された上にパシリかよ〜」
リュカ「行かないの?」
シュウ「行ってきまーす…(なんで俺…?」
ギィッ……バタン
しばらくして。
リュカ「結局行くんじゃんw」
ハイル「…(良い様に利用されてんな…」
栄光「…で、神殿に行くとなるとそれこそドレイク達がたくさんいるはずだから…
薬が必要になるんじゃないかい?」
ハイル「そうか?
少なくとも俺と栄光はダークサイトがあるから倒さないで行けばあっという間に行けんじゃないか?」
リュカ「…ちょっと、あたし魔法使いなんだけど」
ハイル「そこはマジックガードとかワープとかいろいろ駆使して行けばなんとか…」
リュカ「わぁー、ひどいねー(^^」
「うわああぁぁぁっ!!」
栄光「!」
リュカ「シュウの声だ!」
ハイル「あいつ今度は何やったんだよっ!」
これより少し前。
シュウがパシリに出された直後のこと。
シュウ「タクシーはどこかなーっと…」
トントン
シュウ「ん?」
肩を叩かれたので振り返ってみると、1人の男がシュウのことを見ていた。
男「すいません…少しいいですか?」
シュウ「ん?なんだい?」
男「タクシーを探しているんですか?」
シュウ「まあ、そうなんだけど…(独り言聞かれてたのか…」
男「タクシー乗り場の場所は前と違う場所になったようですよ」
シュウ「ほ、ホントですか?」
男「えぇ。
その場所まで案内しましょうか?
おれもタクシー使おうと思ってたところですし^^」
シュウ「あ、じゃあ…
お願いします。」
男に連れられてエリニアの森を進んでいくシュウ。
しかしタクシー乗り場になりそうな平地からどんどんと森の奥に入っていってしまっている。
シュウ「ホントにこっちで合ってるんですか?
どんどん奥の方に入ってる気がするんすけど…」
すると男は振り向いて、先ほどから浮かべていた優しそうな笑みを消した。
そして直後に浮かんだのは先ほどとは正反対の人の悪そうな笑みだった。
男「今更気が付いたのか?
それともおれに遠慮して言わなかったのか…
どっちにしてももう遅いぜ。
目的地はすぐそこだ」
シュウ「…っ!(嵌められたのか!」
とっさに後ろを振り向くと、剣を振り上げた別の男が見えた。
シュウ「うわああぁぁぁっ!!」
リュカ「早く行かないと!」
ハイル「どっちの方だ!?」
栄光「かなり遠いよ?」
ハインズ「待て、落ち着け。
わしが気配をたどれば3人ともそこにワープさせられる。
だが動くとうまくワープができん。
少しだけ待っておれ。」
…そして5秒とたたないうちに。
ハインズ「ワープ!!」
3人の目の前が真っ白になった。