小説
□青春おにぎり
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―春奈side―
ベンチに座ったところで、リカ先輩が聞いてきた。
リ「そういや春奈って好きな人おるん?」
春「いてもお兄ちゃんですよ……へっ!?」
私、うかつでした…。
リ「お兄ちゃ…って、鬼道のことかいな!?」
塔「鬼道しかいないだろー」
冬「音無さん、鬼道くんが好きなの?」
春「へ、あ、違いますよっ!単純に家族として好きなだけです!」
リ「ホンマかいな?」
うん、本当に。
なのになんで焦ってるんだろ、私。
秋「ほら、音無さん困ってるじゃない!その辺にしてあげたら?」
春「木野先輩…」
そんなこと言うと今度は先輩が標的になりますよ…?