ろけっと
□ろけっと time.3
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亮「あいー!!」
あたしは、呼ばれる方へ振り向いた。
『亮ちゃん、今帰りなん?』
亮「うん。お前、どっか行くん?」
『んー、ブラブラしてくる。』
亮「大倉は?」
『あたしの家におるよ。』
亮ちゃんは、不思議そうにあたしを見ていた。
亮「なんで?喧嘩でもしたん?」
『別に。』
亮「あー、寝てんやろ。やから暇なんやろ?」
『起きてるよ。まぁー暇は暇やけど。』
亮「意味わからん、うち来るか?」
『んー、やめとく。』
亮「そうかー。ほんなら気をつけてや。」
『うん。あ、そうや!!な〜、忠義って彼女おるん?』
あたしは、自分の傷に塩を塗るような質問を、亮ちゃんに投げかけた。
亮「おらんと思うで。なんでそんなん聞くん?」
『いや、女の子から電話きてたから。てっきり彼女なんかなーって思って。』
亮「どうやろ?おらんって思ってたけど。そういう話しあんまりしぃひんからな。あ〜、あの子かな?」
『黒髪で長くて、綺麗な子?』
亮「そう。やけど、クラスの友達って感じやったけどな。」
『ふーん。』
亮「気になるん?」
『気になりはしない、ただなーあたしらってそんな話ししないやん。』
亮「そうやなー。」
『亮ちゃんは?好きな子おらんの?』
亮「俺?」
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