ろけっと
□ろけっと time.10
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キスをした、あの時
あたしは、言葉に出来ない、何かを感じていた。
そして、初めて忠義に対して忠義への感情を、素直に出来た時だった。
間違ってることなのに、あたしは…罪悪感なんてなかった。
忠義を求めて、忠義もまた、あたしを理由はどうあれ求めてたように感じた。
触れ合うお互いの手の温もり。
重なり合うお互いの唇の感触。
忘れようとしても、忘れられない。
浮かぶ度に、唇が熱くなるのが解る。
あたしと忠義は…
幼なじみの一線を越えてしまった。
もう、あたしと忠義は、元には戻れない。
幼なじみには、戻れないことを、お互い感じとっていた。
ただ、それを言葉にすることが怖かった。
ろけっと time.10