ろけっと


□ろけっと time.15
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あたしは、優しい智久の前で嘘をつけなくなっていた。



あたしを大事にしてくれる、智久の前であたしは嘘を並べることが出来なかった。



だから、智久には正直でいたかった。



勝手かもしれない。


智久を傷つけるだけかもしれない。


でも、嘘を重ねて智久に触れられて抱きしめられてることが、本当に苦しかった。






智久を…好きになれたら…。


あたしは、こんなに痛みを感じたりしなかった。


好きになりたいのに…。



なれない…。













ろけっと time.15
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