ろけっと
□ろけっと time.4
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『ご、ごめん。なんでもない…。』
忠「やけど、今…。」
『……ご、ご飯食べていったらええやん。もうすぐ出来ると思うし。』
忠「あ、あー、なーんやびっくりしたわ。急に帰らないでとか言うねんもん。ご飯なー、頂く!!頂く!!(笑)」
『他に…どんな意味あると思ったん?(笑)』
忠「いやー意味とかないけど、めっちゃ真剣な顔やったから、びっくりして。」
『……ほんまに?』
忠「やって女の子みたいなこと言うねんもん。いや、あいも女の子やねんけど。俺らってなんやろ?…兄妹みたいな関係やん。」
『……そうやね。』
忠「やから、ちょっとな(笑)」
『……でも、あたしと忠義は兄妹やないよ。あたしは…そんな風に思ったことないよ。』
忠「…ごめん。そう言う意味でもなかってんけど。」
『謝ることないよ。』
妹としか見てない。
性別は、女の子でも
忠義にとっての女の子でもない。
そう言うことやんな?
忠義にとって、あたしはただの幼なじみだって、知ってたけど、こんな風に言われると、やっぱりショックで悲しかった。
あたしの胸の痛みなんて…忠義にはわからんよな…。
必死で言う忠義を見てると、あたしには可能性すらないんだって思わせられる。
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