★Story★

□幸せの瞬間
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放課後。
付き合い出して1ヶ月。
いつものように一緒に帰宅。
別れ際に
黒崎くんが渡したいものがあると言ったので
「ならお茶して行きませんか?」
と家へと招く。



〜幸せの瞬間〜



家に上がってお茶を出して一息入れる。

「なあ井上、目瞑ってくれないか?」

隣に座る黒崎くん。
そう言われて素直に瞑る。

目を瞑っている間
唇にあなたのが重なるのを期待してしまう私。


―してくれないのかなあ…
―して欲しいなあ…


そんなことを考えていると
あなたの体温があたしの首元に感じる。

「目開けていいぞ。」

…ちょっと残念だなあ…
そう思いつつも
首元を確認するために目を開けようとすると


「っと。忘れ物。」


そう言って黒崎くんがあたしに口づけを。

離れて彼から一言。


「誕生日おめでとう!!」

びっくりしたけど嬉しくてとても幸せだった。

首元には六花によく似たネックレス。
自分のために一生懸命選んでくれたんだと思うと
また幸せな気分になった。

「黒崎くん、ありがとう!!」

「…おう。」

顔を赤くしながらそっぽを向く黒崎くん。
そんな顔をしてくれるのも私は嬉しいんだよ。


「ねえ黒崎くん。」
「なんだよ。」

そうはいうもののなかなかこっちを向いてくれない。

「黒崎くんってば!」
「だからなんだよ!」
とこっちを向いた黒崎くんに

ちゅっ


顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。
だけど黒崎くんも同じように真っ赤。

「えへへ!しちゃった///」
「えへへって///お前な…ったく!そんな顔、他のヤツにはみせンなよな!」

そう言って優しく抱き締める。


暖かい体温。
耳元で囁く彼の一言。

「…井上。これからも傍にいてくれよな。」

それに答えるかのように
織姫は一護を強く抱き締めてた。


――離してなんてやらねぇからな――





Happy Birthday to Orihime♪





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