和泉くんドラマ沿い

□04!
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喧嘩をした。
まわりの奴らもまきこんで。
全員ぶちのめしてやったけど、まわりの奴らは嫌な目で俺を見ていた。




邪魔者だと。



俺は、ここにいてはいけないのだと。



ハリケーンアダ!



俺はあれから停学処分をくらった。
最初から学校なんて好んで行っていなかった俺だから、そこまでショックはうけなかった。


でもなぜか




足立は家に来ている。







こんなにも俺のことを気にして、実は俺のことが好きなのではないのか。




でも、
イライラする。

あいつの言うことは全部俺のなかに響いて、
今まで諦めていたものとか捨てていたもの、
全部思い出させる。




俺にこんなに構う奴は、初めてだ。


「みんなでひとつの思い出を共有するってとっても素敵なことだと思うんです!」
「そう思ってんのはお前だけだろーが!
人の気持ちってのはそう簡単にはかわらねぇんだよ…。
おまけにハリケーンアダと間違えられて喧嘩してぇやつしか寄ってこねぇし…。」
「……、」
「とにかく、一度貼られたレッテルはそう簡単にははがせねぇんだよ…。」
「…私は品川君のこと、そんな風に思ったことはありませんよ。
…だってあのとき、私を負ぶって走ってくれたじゃないですか!」
「…。」
「優しい人じゃなきゃ、人のためにあんなに走るなんてできないんです。
……レッテルを貼ってるのは、品川君自身なんじゃないですか!?」
「わかったような口聞いてんじゃねぇよ!」
「わかります。
私には品川君の気持ちすごくわかります!
だけど…私なら逃げません。」
「…っ、」
「レッテルは自分で剥がすんです!」
「わけわかんねぇよ!!
そんなだからKYって言われるんだろ!?
…もう消えろよ!!」





「……わかりました…。




私の所為で、ごめんなさい。」




閉じられた扉が、
とても寂しく見えた。
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