和泉くんドラマ沿い2

□46!
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「はい、今日も全員元気に出席だな、授業はじめます!」

「はい!」
「どうした足立?」

「もう一人います…。」




こどもと記憶と。



足立さんの発言にクラス全員が後ろを振り向く。
一番後ろにはちょこんと、



小さな男の子が座っていた。



「あ、お前!」
「?お知り合いですか品川くん?」
「…や、つかなにしてんだよこんなトコで?」


品川くんのガラの悪さに完璧にこどもは縮こまっている。


「…どうしたのかな、」
「さぁな。」

岳くんは相変わらず興味なさそうだけど。
可愛らしい子だなぁ…くりくりしてて天使みたい。


あの手に持ってる花火はなんだろう。




「……花火やんなかったのか?父ちゃんと。」





品川くんの問いかけにやっとその子はこくんとうなずいた。



「…今日は、できる?」


小さな声でその子は尋ねた。
……誰に?



「花火できる?お父さん、」




「……お父さん?」






お父さん、て。



そんなん一人しかいない。






みんな一斉に堺先生のほうを向く。

「お父さん!!?」
「そうだ。」




「「「「「ええー!!!???」」」」」





クラス全員が、一丸となった瞬間。
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