【 コラボレーション 】
□【甘くて苦くて、光を探して:Part1】
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タマゴの屋敷の広い書斎には、数多くの本が眠っていて、まさに図書室のようであった。
棚に綺麗に並べられた本の中には、彼女が未だ手に取っていない、または読み切っていないものも勿論存在している。
いつかその本らを全て手に取って、最後まで読み切ってみせるのが、タマゴの密やかで小さな野望であった。
そして今日も、1つの本を読み切ってみせようと本を取る。
今回の本のタイトルは、『三千大千世界』…。
神話か小説だろうかと思いきや、魔術に関する本らしい。
内容を要約すると、「“世界”というものは、我々が想像する以上に広く、そして数多く存在している」とのこと。
その昔、魔術を極めた者の中に、自身が存在する世界から別の世界へと“渡る”術を編み出した者がいたんだとか―…。
その御伽噺(おとぎばなし)のような内容は、想像力豊かなタマゴの心を躍らせた。
加えてこの時、彼女の中で、ちょっとした遊び心が顔を覗かせたのである…。
【甘くて苦く、て光を探して:Part1】 ―“英雄譚”(『Fate/Zero』)×血界戦線―
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