【 コラボレーション 】
□【甘くて苦くて、光を探して:Part2】
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バーテンダー「ほんっとーに、申し訳ありませんでしたー!」
先程までボロボロと涙を溢していた彼女を慰め、落ち着いてきたかと思ったら謝罪[コレ]である…。
ガバッ!と勢い良く土下座をするタマゴを見て、別世界の住民であるツェッドは、「えぇぇ!?」と逆に狼狽(うろた)えることになった。
状況が状況なので、初めは警戒心を解かないようにしていたツェッドだったが、目の前の彼女があまりに人畜無害そうなので、思わず普段通りに近いノリで反応してしまったのである。
ツェッド「え、あ、あの!
頭を上げてください!」
バーテンダー「無理だよ〜、頭上げられないよ〜!
遊びのつもりだったのに、まさか芸術的に術が成功しちゃうなんて…」
ツェッド「(『芸術的』…?)
…すみません。
僕、状況が上手く把握出来ていないので、良ければ説明してくださると助かるのですが…」
バーテンダー「…実はですね―」
あっ、案外あっさり話すんだ…。
そう思ったツェッドは、やはり彼女は人畜無害な存在であると、妙な確信を得たのであった。
【甘くて苦くて、光を探して:Part2】
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