提出作品置場

□不可抗力なんだ、この愛は
1ページ/2ページ


始めはただ単に「好き」だった。

でも途中から「好き」という気持ちがあふれ出して、歯止めが効かなくなるほど、溢れてしまった。

君がオレ意外を見ているとオレ意外を映すその君の瞳を、抉り出してしまいたくなる。

オレ意外映らないようにしてしまいたくなる。

そんなことをしても結局何も残らないと知っていても。
結局君の目はオレすら映すことが出来なくなってしまうことも分かっていた。
それでも、オレ以外を映す君の瞳が憎いよ。







「あ、ねぇ山本、一緒に帰ろう!!」

「ん?いいぜ、あ、でもツナと獄寺もいるぜ」

「私はいいよ!!ツナ君と獄寺君がいいなら」

「オレ達はいいよね、ね、獄寺君」

「十代目がいいなら、オレはいいっすよ」


君の前では普通の友達。
オレは普通の友達でいるんだ。

本当のオレを見せてしまったらきっと君はオレを避ける。

そして、オレは君が山本を好きなのも知っている。
オレなら協力してくれるんだと思ったんだろう。君はオレに山本について相談してくるんだ。

ああ、オレ以外を好きになるならその君の心を壊してしまいたい。

それとも、オレ以外を考えられないようにしてしまう方がいいのだろうか。



どちらにせよ、オレのものにしたいんだ。



君がどんなカタチであれ、オレのものであるのなら。



もう止められないんだ、ここまで来てしまった「好き」の感情は、もうオレの力では止められない。





本当は普通の恋人のようになりたいんだ。


でも、君がオレの恋人になってくれないのなら、オレのものになってくれないのなら、

もう、どんなカタチでもいい。




オレのものにしたいんだ。



君の全てを。



オレのものに。





そう、思っていた時にはオレの身体は動き出していた。

ただ一つ、「君をオレのものにしたい」

それだけを考えて。







もう止められない、この「恋」とも言えなくなってしまった狂った感情は






不可抗力なんだ、この愛は

(動かなくなった君を見て、)
(止められなかったことを今更後悔するなんて)



ねぇ、最後に君の名前を呼んでもいいですか?



ごめんね、




end...
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ