提出作品置場

□楔
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「父さんの頼み、きいてくれるな‥?」




「うん、わかった」





ふわりと笑った彼女の笑顔は誰が見てもわかるくらい、悲痛な笑みだった。











「総悟、」







「ん、なんでさァ」







そう言って彼は私を抱きしめる。







「あのね、私話がある」







そういって私はやんわりと総悟を押し退ける







「、?」






押し退けた事により総悟は不機嫌になりつつも私の口から言葉がでてくるのを待ってくれる








「別れ、よう」









「‥‥な、に言ってんでィ」








「うん、私さ総悟が嫌いになっちゃった」








「、おい」








「なんか疲れちゃったのかなァ、あははっ」






そこまで言って私は総悟から顔を背けた。理由は二つ。驚きと悲しさが入り混じった彼の表情を見ていられなくなった。もう一つは目から涙が落ちそうになっているのを悟られないため。






「おい、さっきから何言ってんだ」





「だから、嫌いになったから別れ」






「お前が俺を嫌いになるわけねェだろィ。」








「なんでそう思うの?そんな保証はどこにも」








「お前ェの顔見りゃわかりまさァ。何年一緒にいると思ってんでィ」





「そんなの嘘。私総悟の事嫌いになっ」







「っじゃァ、なんでお前はそんな顔してっ、そんな表情で泣いてやがんだっ!」







「っ!泣い、てない!」






「じゃあこっち向きなせェ」






「来ないで」






「こっち向け」





「いや」







すると肩を掴まれグイっと無理矢理向き合う事になった。









「っ、総悟、愛してる」






涙でぐちゃぐちゃな顔でそう告げてから彼にそっと口づけ、走り去る








「っ、!待ちなせェ!」










(ごめん、ごめん、ごめんっ)








「一緒になるって約束したじゃねェかァァ!!」








(ごめん、ご、めん)









私の父は商い人、つまり商人だ。そして総責任者だった。ある日部下の失態で破綻寸前まで落ちた。そして私への頼み、とは所謂政略結婚だった。私はただの商人の娘だからそんなドラマのような事はないと思ってたんだけどな、





(ごめん総悟、愛してる)





もう二度と振り返らない





(だから今日だけは)






これから共に歩んでいくのは別の人






(けど、愛してるのは貴方だけ)







私を忘れて、





(総悟、忘れないで)






別の人と恋に落ちて






(嫌だよ総悟、)








別の人と幸せになってね







(そ、うご)







今日を最後に、
(貴方を呼ばないから)








(お願い今日だけは、)






101001









楔を基に書きました。楔自体が悲しげな曲なので、なんか書いてて泣きたくなりました、

えへ


わけわからぬヘッポコ文ですいませんでした!

企画サイト狂乱なる快楽主義者様に提出します!
こんなの提出してよろしいのでしょうか、?
 

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